天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

カリキュラム情報

新課程のカリキュラム

新課程で独学向けのカリキュラムが大きく変わるのは、文系の数学と化学です。 特に化学については、現行課程の化学1を選択する文系の受験生が非常に少なかったこともあり 「化学基礎」という新しい科目が加わるようなもの。 現行課程で理系の受験生がやって…

中学と高校の違い(初心者向け)

ふつうの公立中学校と、ある程度以上のレベルの高校では 必要学習量は段違いです。 チャート式中○数学・・・3冊で830ページほど。 http://www.chart.co.jp/reader/subject/j-chart.html チャート式基礎からの数学○+△ http://www.chart.co.jp/reader/sub…

進研模試の点数と偏差値の対応

有名進学校などを除く全国の大多数の高校生は「進研模試」を受けます。 高校に入って初めて受けるのが「進研模試」であり、その成績が学校間で比較されたり 進路指導の指標とされたりしています。 そのためか、「60点なら偏差値はどのくらいですか」という…

来年度以降のセンター試験の科目選択について

2012年度からセンター試験の時間割が変更され 「地歴・公民」「理科」で科目選択のバリエーションが増えます。 さらに公民では「倫理・政経」という科目が新設され、多くの難関大で「倫理」や「政治経済」の選択が不可能になります。 「現代社会」につい…

私大の理科対策

未曾有の不況を背景に、理系志望者が増えているそうです。 http://sankei.jp.msn.com/life/education/101030/edc1010300000007-n1.htm その割には、国公立の数倍費用がかかる私立でも理系志望者が増えているので まだまだ経済力のある家庭というのは残ってい…

二次・私大型模試問題集まとめ

河合の紫本でほぼ出揃った大手予備校の模試問題集。 科目ごとに出版され、採点基準や成績データもついていることから 使い方によっては過去問以上に効果的なシリーズをまとめてみました。 代ゼミのプレ問題集は「東大」「早大」のみ。「早大」は私立型で唯一…

ハイレベル網羅型参考書比較(学校専用教材)

重厚長大型の網羅方参考書はこのところ廃れる傾向にありました。 最近の厚い参考書といえば少ない問題に細かい解説や周辺知識を加えたようなものが主流です。 しかし、その流れの一方で網羅性を競う重厚長大型参考書もパワーアップしています。 今回紹介する…

標準レベル網羅型参考書比較(学校専用教材)

昔は網羅型参考書といえば「チャート」でしたが 今ではそのチャートに有力なライバルが複数登場しています。 いくつかは学校専用教材であるため、知名度が低いのですが はっきりいってしまうと内容的にはチャートより使いやすくなっています。 「チャート」…

アクセスが簡単すぎる?

「入試現代文のアクセス」を最終的な演習書のように考えている人が結構いるようです。 おそらく出所は古い和田本。国語に疎い理系指導者が広めているのでしょう。 もっとも、和田本でも最近はさすがに扱いが変わっているかと思います。 私も「アクセス」をか…

英語で背景知識の穴が生じるパターン

難関大学の英語で出題される文章のテーマには大きく2種類あります。 ひとつは言語論や文化論といった伝統的なテーマ。 もうひとつはニュースや雑誌記事など時事英文の現代的なテーマ。 難関大学は一読して誰でもすべて理解できるような簡単な英文をあまり出…

学校でよく採用される教材について

進学校(私立の場合中学校含む)では特に英語や数学だと 教科書や準拠ワークに加えて、受験勉強に適した副教材も 指定しているというのが一般的です。 中には、昔はよく使われていたものの 最近使われなくなったテキストというのもあります。 特に学校採用が…

「チャート」「大学への数学」の問題点

どちらも非常に人気のあるシリーズなのですが これらだけで数学の学習を済ませようとするのは危険です。 本来答案に書くべき図や表が、そもそも書かれていなかったり 欄外にしか出ていなかったりすることがあるからです。 2次試験でそのままの答案を作れば…

英語カリキュラムに穴が生じるパターン

英語の知識問題としては「発音・アクセント」「単語」「文法・語法」「熟語・構文」「口語表現」 といった分野が挙げられます。このうち、使用教材の組み合わせによって「熟語」が穴になってしまうパターンが多いようです。 危険なのはA「単語のみ収録の単…

英文解釈の有名参考書について

「英文解釈」には数多くの参考書が存在しますが 数ある分野の中でもレベル設定が最もややこしいです。 そこで有名なものについては整理しておこうと思います。 なお、レベルの目安は便宜的なものですので 各大学の傾向を確認することも忘れないで下さい。 入…

書房の補足について

私は7&Y内のGLS書房という、大量の参考書を並べたサイトの「店長」です。 http://myshop.7andy.jp/myshop/glssyobo このサイト、参考書マニアとしての自己満足が主な目的であって 受験のためのカリキュラムを提示するサイトではありませんので、 どの…