天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

低い道コンボーダーが示すのは多分広がった地域格差

 公立高校入試は道コンのボーダーが発表されましたが、予想よりも一段と低いですね。

分析を読むと、どうも私は特に数学や社会の出来具合を見誤っていたようです。この地域ではあの形式なら普段の宿題や定期テストでよく見るタイプだから、ほとんど影響ないと思い込んでしまっていたことが原因かもしれません。多くの学校では、まだまだ新傾向の宿題や定期テストが成立していないということなんでしょう。

 ボーダーを見て思い出したのが裁量問題導入当初のこと。当時もトップ校でも7割そこそこで合格できる、地方では軽く5割を切るという衝撃的なボーダーラインが発表されましたが、今回は点数表示のない学校や内申がよければ当日点は500点中100点といった学校が目立ちます。倍率の時点である程度予想されていた江別市小樽市に加え、苫小牧・室蘭や北見でも理数科を除けばボーダーラインが崩壊寸前です。すでに完全に崩壊していると思しき地域のボーダーは発表されていないようです。

 高校入試がモチベーションにならない地域では学力低下が避けられないでしょうから、ますます札幌東西南北の学区外は人気が出るでしょう。今年は札幌南の学区外が大激戦なのではないかと話題になっていましたが、地元の高校のレベルが下がり過ぎという地域がどんどん増えていることを考えれば、起こるベくして起きている現象と言えるでしょう。GLS予備校の通信科では、どこにも負けない新傾向対策が可能です。今回の入試を踏まえた説明会兼体験授業も随時行なっておりますので、興味のある方はぜひホームページのお問い合わせフォームからお申し込みください。