天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

今年の北海道公立高校入試問題とボーダーについて

 今年の公立高校入試問題は、わりと道教委の難易度調整が上手く行ったのではないでしょうか。私の感覚で平均点を予想するのは無理ですが、漏れ伝わる反応からすると平均点が50点から極端に離れるような科目はないと思います。そこで合計でも平均得点率が50%ほどと仮定した場合の、札幌市内の進学校について合格者平均点とボーダーを試算してみました。いずれもAランクが前提です。もちろん、受験生の動向や実際の採点基準、難易度によってこの数値は変わります。また、札幌南以外はランクによってボーダーが大きく異なることもありますのでAランク以外なら合格者平均≒ボーダーと考えれば実態に近いでしょう。あくまで仮定に基づいた試算ですので、当てになるデータを見たい人は同コン事務局の発表を待ってください。

 札幌南 合格者平均420 ボーダー400

    札幌北 合格者平均400 ボーダー385

    札幌西 合格者平均380 ボーダー367

    札幌東 合格者平均372  ボーダー358

 さて、今年の入試問題の難易度ですが理科はそこそこ難しいが他は簡単、特に数学がかなり簡単という印象です。ただし全国的な傾向と同じく、国語や社会が楽勝科目ではなくなっています。当予備校では変化の方向を重視して先行する地域の過去問や近そうな予想問題を中心に対策したので特に難しいとの声はなかったのですが、古い年度の過去問やそれをもとにした問題を中心に勉強していた生徒には難しかったかもしれません。