天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

2024-01-01から1年間の記事一覧

北から目線で考えた新大学群MIDoRi(みどり)

地方からの目線で私立大学を分類すると、第一志望の国立大学のレベルごとに併願校になりうる大学ということになります。 最上位は早慶、旧帝前期の滑り止めはMARCH・関関同立ということになるでしょう。ではその間くらい、やや厳しいが東大を受ける、東大で…

北大合格者数はどの高校がどれだけ減っているか

news.yahoo.co.jp 北大の首都圏出身者増加、道内出身者の減少がニュースになっていたので、具体的に10年ほどで北大合格者数がどの高校からどれだけ減ったかをまとめてみました。 2013 2023 増減 札幌北 126 120 −6 札幌南 112 84 −2…

今の日本の入試は、実は極端な理系軽視になっているのではないか

日本の入試は中学受験なら算数、大学受験なら数学で差がつきやすいので一見すると理系重視です。しかし、ちょっと見方を変えてみると実は理系、特に数学をあまりにも軽視した入試のようにも思えます。 わかりやすい例でいえば、今や難関大学では英検準1級(…

低い道コンボーダーが示すのは多分広がった地域格差

公立高校入試は道コンのボーダーが発表されましたが、予想よりも一段と低いですね。 分析を読むと、どうも私は特に数学や社会の出来具合を見誤っていたようです。この地域ではあの形式なら普段の宿題や定期テストでよく見るタイプだから、ほとんど影響ないと…

北大と北海道公立高校入試の感想〜毎年傾向を変えるという塾対策

北大前期はここ数年の英語、数学の難化が一転し、両科目とも点差がつきやすい問題に戻りました。特に文系数学、ここまで大胆にしてくるのはさすがに予想外でした。一方で物理がかなり難化したので、医学部・獣医学部を除けば理系の「難化した数学より理科で…

今年の北海道公立高校入試問題とボーダーについて

今年の公立高校入試問題は、わりと道教委の難易度調整が上手く行ったのではないでしょうか。私の感覚で平均点を予想するのは無理ですが、漏れ伝わる反応からすると平均点が50点から極端に離れるような科目はないと思います。そこで合計でも平均得点率が50%…

来年度の生徒募集について

コロナ禍中は積極的な生徒募集を控えてきたのですが、今年度からは特に制限もないので募集再開のお知らせです。社会情勢や入試制度の変化によって、コロナ前とは違う点も大きいことをご承知おきください。以下、募集要項の概要になります。希望者はGLS予備校…

1月11日に行われた第5回道コンの難易度について

今回は専門外という立場を生かして勝手な感想を書いていきます。難易度評価は個人の感想です。そして、私は北海道の高校入試は専門外なので、道コンだと英数国はほとんどの問題が簡単すぎるように見えがちです。 まず、全体としてですがやはり1月の道コンは…