天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

英語カリキュラムに穴が生じるパターン

英語の知識問題としては「発音・アクセント」「単語」「文法・語法」「熟語・構文」「口語表現」
といった分野が挙げられます。このうち、使用教材の組み合わせによって「熟語」が穴になってしまうパターンが多いようです。
危険なのはA「単語のみ収録の単語帳」とB「文法(+語法)プロパーの問題集」あるいは「ハイレベルのため基本熟語が抜けてしまう問題集」の組み合わせ。
熟語帳を持っていなくてもC「熟語も多く収録した単語帳」やD「熟語問題も多く収録した文法問題集」を使っていればカバーできていることから看過されやすいようです。
東大など熟語重視の大学でなければ、熟語帳を使わなくても何とかなってしまうケースも多いのですが、基本的なものまで抜けている場合はセンターの長文でさえ壊滅する可能性があります。
そこで、私は最低限「合格英熟語」、標準的には「英熟語ターゲット1000」や「解体英熟語」の必修レベルまでを覚えておくことを勧めています。
以下、有名な参考書をまとめて類型化してみました。
AとBしか使っていないのが、本来なら上記の熟語帳などを補うべき危険なパターンです。

A「英単語ターゲット」シリーズ
 「システム英単語」シリーズ
 「単語王」
 「速読英単語」シリーズ
 「キクタン」シリーズ

B「即戦ゼミ3 英語頻出問題演習(桐原英頻)」…基本が抜けるので
 「基礎英文法問題精講」
 「新・英文法頻出問題演習(駿台英頻)」
 「基礎からベスト入試基本問題集英文法・語法」
 「全解説頻出英文法・語法問題1000 」

一方、CやDの本を使っている場合、熟語が原因で壊滅する可能性は低くなります。

C「データベース」シリーズ
 「DUO」シリーズ
 「速読・速聴英単語・熟語」シリーズ」

D「即戦ゼミ8 基礎英語頻出問題演習」
 「ネクステージ」
 「アップグレイド」
 「全解説入試頻出英語標準問題1100」
スクランブル総整理」