「入試現代文のアクセス」を最終的な演習書のように考えている人が結構いるようです。
おそらく出所は古い和田本。国語に疎い理系指導者が広めているのでしょう。
もっとも、和田本でも最近はさすがに扱いが変わっているかと思います。
私も「アクセス」をかなり高く評価していますが、苦手でない人にとっての欠点、
すなわち問題が易しすぎるという点を見過ごすことはできません。
現代文で問題が易しいと、最も避けるべき「なんとなく解いてしまう」状態に陥りやすいからです。
いくら良書とはいえ、そしていくら現代文に力を入れる学校とはいえ、
私の母校では中学生の課題になっていた本です。
実戦演習用に使うなら、「初見で根拠を完璧に指摘できて当然」と思うのがいいでしょう。