天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

私大の理科対策

未曾有の不況を背景に、理系志望者が増えているそうです。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101030/edc1010300000007-n1.htm

その割には、国公立の数倍費用がかかる私立でも理系志望者が増えているので
まだまだ経済力のある家庭というのは残っているということでしょう。
確かに、私立の理系学部は同程度の偏差値の文系学部と比べれば就職率はかなり高いことが多いため
学費の工面さえできるなら「お買い得」という面もあります。
ただ、文系学部と比べて志望者が少なかったことから私大向けの問題集というのは従来あまりありませんでした。
しかし、最近になって化学や生物の暗記用問題集が急に増えています。

まずは中継出版の「一問一答まる覚え」シリーズ。
「生物2」「化学2」に対応した本も出ています。これで地方の大学なら大体対応できるでしょう。

そこへ化学では従来の問題集より知識を重視した
「化学1・2の新標準演習」が三省堂から発売され
より効果的な私大対策ができるようになりました。

生物では「生物1」の知識をさらに網羅するための「生物1一問一答 完全版」が出ました。
さらに化学と同じく三省堂からマニアックな知識問題にも対応できる
「基礎から入試まで徹底対策生物1・2の総演習 」が出たので
実験・考察重視の国立対策問題集をやる必要がなくなっています。
さらにライバル文英堂からはマニア向けの「大森徹の最強講義問題集150問生物1・2」が出て
国立向けと遜色ないラインナップ。
これで「もうやることがない」とは言えなくなったのではないでしょうか。