高校入試では、公立だと東京や大阪の難関校でも理科・社会は非難関校と同一の問題です。難問対策は割にあいません。国立の難関校も応用度こそ高い問題が出ることはあるものの、知識レベルは決して高くありません。
一方で難関私立高校(進学校)の理科社会はふつうに高校レベルの知識を要求する問題も結構出題されます。公立入試で満点近く取れるようにする程度の対策では歯がたたないこともあるでしょう。だからといって、全範囲について高校内容を学習するのは現実的ではありません。大学入試では、いくつかの分野を選択することになります。
もし難関私立高校が本命ではないのであれば、大学入試で確実に使うであろう分野の基礎をかためておくことをおすすめします。理科は化学基礎、社会は理系志望なら地理、文系志望なら世界史です。それ以上は手を広げず、国語や英語で高校内容に踏み込んだ学習を優先させるといいでしょう。
しかし、難関私立高校が本命であればそうも言っていられません。公立レベルまで固めると同時に、難関レベルの典型問題くらまではカバーした問題集をマスターしてから、過去問や模試問題集という流れを作りたいところですが、市販の問題集だとちょうどよいレベルのものが見当たりません。数学と比べればごく限られた範囲の受験にしか適さないものの、やはり塾用テキストで便利なものがいくつかあります。定価より高くなってしまいますが、Amazonで売られているものもあります。