天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

進研模試の点数と偏差値の対応

有名進学校などを除く全国の大多数の高校生は「進研模試」を受けます。

高校に入って初めて受けるのが「進研模試」であり、その成績が学校間で比較されたり
進路指導の指標とされたりしています。
そのためか、「60点なら偏差値はどのくらいですか」という質問をかなりよく目にするので
目安を記しておきます。
一口に進研模試といっても科目や時期によって難易度には結構な幅があったりしますが
最近だと各科目の平均点は35点くらいになることが多いようです。
35点というと、ふつうは赤点です。
なんのことはない、進研模試の「偏差値50」というのは赤点なのです。
進研模試」には基本的な問題が多いとされています。
しかし、高校入試までのように単純な一問一答式の知識で取れる点数は多くありません。

点数と偏差値の典型的な対応は以下の通りです。

偏差値 点数
 40 25
 50 35
 60 50
 70 75
 80 90  

偏差値60を超える生徒は全体の20%もいません。
8割以上の高校生は模試で50点未満の点数を取っていることになります。

また偏差値70以上の生徒というのは全体の数%にあたりますが
そのレベルの生徒でも基本的な問題で8割の得点を取れていないことになります。
首都圏や愛知県など一部地域を除けば、「県トップの公立校」でも平均偏差値は70に届きません。
ましてや、偏差値60そこそこの「進学校」に合格した程度では
大学受験を見据えた学力は甚だ覚束ないものであるということがわかるでしょう。