天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

理科・社会(国公立向け)

理科や社会の授業がわからない理由として、
まず考えられるのが国語力の不足です。
先生の説明や教科書の記述に知らない言葉が多くて
理解できなくなる、というパターンです。
この場合は、まず国語を克服してください。

次に考えられるのが具体的なイメージができない場合です。
一般的な学校用教材のなかにも、写真や色分け地図など
具体的イメージを与えてくれる素材は結構あるのですが、
それをうまく使いこなせないということがあります。
教科書本文内の写真や地図に加えて、巻頭・巻末の資料や
地図帳・資料集といった教材を適宜参照できれば理解は進みます。
しかし、それには教える側の適切な指示がないと難しいので
教師の指導力が不足しているとわからなくなりがちです。
そこで、勧められるのが普段からこれらの資料を眺めておくこと。
教科書の文中で、ある用語を見たときなど、どこに写真が出ていたか
に思い当たることができれば、その場で参照・理解できます。

また、一回の授業では扱う範囲がかなり狭くなってしまうために
事項と事項とのつながりが把握しにくいということもあるかもしれません。
全体の流れや事項同士の関係を把握するには
連続した視覚イメージを得られる教材、すなわち漫画本の利用が有効です。
漫画を5回読めば科目の概要を把握することができるでしょう。

「まんが攻略BON!」シリーズや、「高校受験大吉ブックスシリーズ」は
「入試対策」と銘打たれていますが普段の授業を理解するためにも
非常に有効な本だと思います。