天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

数学(公立向け)

中学校で数学の授業が理解出来ないという場合、
小学校の算数からつまづいているという話はよく聞きます。
数学は負の数まで含めた四則計算から入るため、
算数がわかっていなくてもある程度ついていける面もあるのですが
最低限理解していないと文字式あたりから
わからなくなってしまう事項というのもあります。
しかも、それは苦手としている人が多い分野です。
具体的には小5内容の分数計算や比・割合の概念。
このあたりがあやふやだという人は復習しておくと数学の理解も進みます。
概念理解のためにはわかりやすくい解説も必要ですが、
はっきり理解するためにはある程度の問題を解く必要もあります。
解説によって「わかった」上で、問題を解いて実感するというわけです。

独学できる教科書として話題の「学ぼう算数」(高学年用の上)
とその準拠ワークがこの目的での使用には適しています。


もうひとつ、数学がわからなくなる原因として教師の指導力不足が考えられます。
各単元の導入部は指導力の差が出やすいところなので、
明らかに数学の苦手なクラスメートが多いような場合なら
よりわかりやすくステップをつけた学習をしてみる価値があります。

そういったとき旺文社の「とってもやさしい数学」シリーズが
授業で扱う程度の説明を非常にわかりやすくしてくれている上に
理解に必要な程度の問題もついているのでおすすめです。
下手な補習塾に通うよりもよほど高い効果が期待できると思います。