天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

補習塾と進学塾

大手補習塾チェーンが教科書の文章をそのままテキストに使ったことが問題になっているようですね。

「ここが違う!オリジナルテキスト」
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:bAzmxE1GqPgJ:www.shingakukai.co.jp/mechanism/text.html+%E9%80%B2%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E3%80%80%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

なぜこういう事態が生じているかというと、補習塾の使命は生徒に公立中学校のテストで点を取らせること
そして高い内申点を取らせることだからです。
教科書丸写しの定期テストに対応するには、当然教科書丸写しのテキストが有効。
リンク先にあるように、定期テストの問題を的中させたことを誇っていたりします、
このチェーンに限らず、大規模補習塾では同じ問題が起きているところが多いのではないでしょうか?

一方、進学塾ではこの問題は起きません。
進学塾の使命は、学校の成績を上げることではなく、入試で合格点を取らせること、
言い換えれば学力をつけることだからです。
つまり、教科書の文章をそのまま使ってもメリットがないのです。

今回の事件は、地方では補習塾が進学塾を名乗っている実態をはっきりさせてくれたと言えるでしょう。