天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

受験生が進研ゼミやZ会をメインとすべきケース

進研ゼミやZ会といったテストゼミ型の通信指導は
学校や予備校の補助として使うのがふつうです。
学校で暗記用のノート型教材やプリントを使っていないようなら進研ゼミを利用した知識の補強が有効ですし、難問の演習量が少ないようならZ会はうってつけの教材です。

一方、テストゼミをメインに据える(学校や塾をサブ的にしか使わない)のは結構大変です。
テストゼミには学校のように継続的な人間関係が存在しないため、もともと「締め切り意識」が強い人でなければ強制力があまり働かないからです。さらに、それぞれに内容の偏りもあるので、それが有効な志望校というのも条件になってきます。

以上から考えると
進研ゼミをメインとすべき受験生は
「中3で進研ゼミをはじめて成績が上がった日本大学近畿大学の志望者」です。
過去に進研ゼミで成績が上がっているなら続けることを期待できるでしょう。
そして進研ゼミは高校受験が中心の教材で、大学受験コースもその延長のようなつくりになっている。
したがって、高校受験と同じような対策が有効な大学の志望者に有効だろうということです。

一方、Z会をメインとすべき受験生は
一橋・東工大や難問型医学部の積極的志望者です。
東大や京大ではなくあえて一橋や東工、医学部ならどこでもではなくあえて難問型にこだわるような
強い動機を持っていればZ会を続けられるでしょうし、問題の相性もぴったりだからです。
ただし、いかに強い動機をもっていたとしても苦手科目や分野があるようだとZ会は難しいのでそれらの分野を補強する対策は別に必要でしょうけどね。