天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

国語・古文(私立用)

古文のテストも授業に対応して概ね2タイプあります。
一つは、短文を使った文法問題中心のタイプ。
もう一つは長文にいろいろと設問をつけるタイプです。

どちらの場合もカギになるのは短文解釈の練習。
文法問題中心の場合は、授業対策と同様に
渡されたドリル・プリントや
「古典文法10題ドリル」を用い、それぞれの
問題に使われている文をすらすら訳せるようにした上で
問題そのものを何度か解いてやればいいでしょう。

長文中心の場合、試験に出るポイントは大体決まっています。
助動詞や頻出単語などの重要事項が含まれている部分です。
おそらく、授業中に指摘されていることでしょう。
では、そこだけ覚えればいいかというと、そういうわけにも行きません。
文章の一部だけとってみても、理解・暗記は進みにくいですし
とりこぼしが出てくる可能性も高いです。
全文を何度も読みながら重要部分をチェックしていく
「読み込み」という手法が、遠回りに見えて有効なのです。
長期的にだけでなく、1回のテストテスト対策としても。

まず、授業ノート(プリントへのメモでも構いません)と
本文を照らし合わせながら読んでいき、ポイントとなる部分が
きちんと訳せているか確認します。
すらすら訳せなかった部分には線を引くなどしておきましょう。
2回目以降、そのポイントがすらすら訳せるかに注意して
何度も読みます。全てのポイントが難なくクリアできるようになったら、
さらにその状態で全文を3回ほど読みます。
万一、ノートを見てもわからないようなところがある場合
出版社対応の教科書ガイドや
「新明解古典シリーズ徒然草」のような作品別ガイドが役立ちます。

1回目に意味がわからなかったところに印をつけ、
文章を繰り返し読んで知識を増やしていく。
これが「読み込み」という勉強法です。
「新明解古典シリーズ」のようなダイジェスト版で
テスト範囲以外もこの勉強ができれば古文がカモになります。