天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

センター利用難関私大の配点

【英・数・国の難易バランス】
英語(リスニングも)と漢文、数学1Aは非常に易しいが現代文はそうでもない。
古文、数学2Bは結構難しい。下手な2次・私大よりよほど上のレベル。
英語は大抵の場合リスニングを含めた250点を200点に圧縮する。
難関大の数学はほとんどが1Aと2Bの指定。
【科目選択について】
地歴では世界史が最も高得点を狙いやすい。地理は短期で済ませられるが90以上は取りにくい。
日本史は難しく悪問もあるので、学習に時間がかかる上に高得点も狙いにくい。
公民では倫理が時間はかかるものの高得点を狙いやすい。日本史・世界史との相性もいい。
現代社会は短期完成が可能。国際関係(現代史)の知識は必要なので世界史とは相性がいい。
政治経済は時事問題が難しい。時事に特に強ければ高得点も狙える。
理科は化学の暗記量が多いほか、文系にとっては大差がない。
物理、生物は多少リスクもあるが得意なら9割以上の高得点が出しやすい。

【代表的な大学の配点と目標点】目標点はボーダーのやや上に設定。

慶應(法)型 英語200国語200数学の良い方100地歴・公民の良い方100 
目標は560/600程度。数学1Aと世界史の組み合わせが支配的。これらと英語は満点近くほしい。
立教(法)慶應とほぼ同じだが社会は日本史・世界史のみ。
目標は520/600程度。国語でコケてもほかをしっかり取れば十分合格点。

早稲田(法)型 英語200国語200数学200理科100地歴・公民の良い方100
目標は730/800程度。国語・数学でコケないようにするほか、理科でしっかりとりたい。
早稲田(商)法学部と同じで目標点は715点程度。
なお、来年度以降早稲田(政経)もこの方式のセンター利用を導入するとのこと。
ちなみに横浜国立大学(経営)前期もほぼ同じ配点で目標は700点程度。

立教(文・英米文)英語400国語200 数学・理科・地歴・公民のうち良い科目200
目標は730/800。英語のほかにも得意科目があと1つ必要。数学がダメなら世界史か。

中央(法・法)英語200国語100 数学・理科・地歴・公民のうち良い科目3つ 100×3
目標540/600全科目受験していることは必要だが、理科3つなど極端な組み合わせも採用可能。
5教科7科目で受けた場合、2つは失敗してもいい。標準的には1A・理科・世界史か。

同志社(法・法)英語200国語200数学200地歴・公民の良い方100
目標615/700 ボーダーは高くないが国語・数学の配点が大きく危機管理が大切。

いずれの大学もなかなかの高得点が必要であり、一般試験よりも難しいといえる。