天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

大学受験までの学習歴

小・中学校は地元の公立。中学受験はしていませんし塾にも通っていません。

小学校まで

算数・数学の先取りをしていましたが、あまりよくわからないまま進んだためか
数学はこの時点で嫌いになっていました。
低学年でいわゆる特殊算、高学年では中学数学を一通り勉強させられましたが
公立高校の入試問題で6割得点できる程度でした。
他の科目は理科・社会やことわざの学習漫画を相当読み込んでいたくらいです。
左利きを無理に修正されたため字を書くのが苦手でした。

中学校

春休みに英語の教科書ガイドを1冊勉強させられました。
中1から塾に通わされ、数学の先取りはやめましたが
ほぼ全科目先取りしていた形なので特に苦労することはありませんでした。
字を書くのが苦手で、特に数学が嫌いだったので自然に暗算の力がついたようです。
中2からとらされたZ会の高校受験コースはわりと真剣にこなしていました。

高校受験

中3夏から本格的な受験勉強のために塾をやめ、まずはZ会の「復習号」や問題集、
続いて電話帳を中心に猛勉強。ラ・サールの傾向にあわせた国語重視で、漢検2級も取りました。
英語はやはりZ会の参考書で高1~高2程度の熟語・構文暗記と読み込みまでやっています。
質・量ともにそれまでこなしてきた勉強とは段違いで、髪はだいぶ薄くなりましたが
わりと自信を持って受験できました。公立など他校は受験辞退させられたため受けたのは1校だけです。

高1

猛烈な速さで難問をこなす数学が大変でした。
オリジナルが解けなければ「黄チャートで研究しろ」と指導されていましたが
黄チャートでもわからないところが結構あったので「和田式センター試験数学」を買い
辛うじてフォローしていきました。最初の頃のテストは計算が間に合わず赤点を取りました。
物理・化学・生物を同時に進めていく理科にもついていけませんでした。
化学はなんとか傍用の「アクセス化学」を覚えてごまかしましたが
物理はさっぱりわからず分野によっては赤点でした。
生物は「ゼミノート」を買って細かく覚えましたが、テストはさらに細かいため苦戦。
一方、英語や国語は順調でした。
英語は学校で渡された熟語、構文(精読)、英語1英語2の教科書を夏までにこなし
この時点でやってみたマーク模試問題集なら8割くらいは取れていました。
その後は「和田式受験英語攻略法」を参考に多数の英文を自分で読んでいき。
結局3学期には「英文解釈のトレーニング」や「速単上級偏」まで読みました。
熟語は学校で渡された代ゼミのもので大丈夫か不安だったので「解体英熟語」も覚えました。
1学期の文法はあまりわからず例文暗記もやや苦戦しましたが、和田本を信じて読解優先。
「即ゼミ3」も買ってみましたがこの時点でこなしたのは熟語のみ。
現代文は用語集的な辞書を暗記させるというハードなカリキュラムでしたが
受験勉強時にかなりの程度を覚えていたのでそれほど苦労しませんでした。
読解問題も高校初級レベルなら受験勉強で相当やっていたので次々与えられる
標準レベルの教材がちょうど良いくらいに感じました。
古漢文も文法暗記はあまりできませんでしたが、受験勉強でかなり読んでいたので
「文法全解シリーズ」など教科書ガイド的なものはわりとすらすら読めました。
ある程度読んだあとなら文法もすらすら頭に入ってきました。
調子に乗って読もうとした「読み解き古文単語」には相当苦労しましたが
「土屋の古文100」を読んだあと「読み解き」に戻ったところ
その後はたいていの文章をすらすら読めました。
3学期に寮内で流行っていた「新受験技法」を読んでみたところ、
このペースなら来年の東大模試が目標にできそうと判断しました。
英語や国語は一見無茶な量をこなしているようですが、やたら多い授業時間を有効活用した結果です。

高2前半

数学以外の科目はZ会の大学受験科を取りました。
日本史・世界史も一応そのペースで教科書を読んでいきました。
数学は確率や微積を重点的に扱うなど実践的な授業が入ってきたのでそれに合わせました。
ペースが高1時よりはさすが緩く、授業時に理解・直後の休み時間に頭の中で復習というサイクルが
ほぼ達成できました。しかし、理系向けの高2駿台全国模試で惨敗し駿台が嫌いになりました。
英語は速単必修偏CDを聞き込むなどリスニング対策を中心にしましたが
中学入学組との差を痛感していたのでニュース英語の読み下し教材にまで手を出して
ようやく追いつけたと感じました。むやみに読む本を増やさず、学校でも使用教材を
そのまま何十回も読むというやり方を取っていました。
国語は学校で渡され続けた問題集や「新明解古典シリーズ」に加え
マーク式基礎問題集や得点奪取シリーズ、日栄社の薄い問題集などで時間内に解く訓練をしました。
ちなみに英語同様数十冊も読み込んでいるのは当時の東大文系国語は大問が7つもあり
時間的に厳しいとされる形式だったからです。
東大オープンでは全然できた気がしなかったのですが
英語・国語で「クリアライン」を突破、数学・社会でも「しのぎライン」は上回る点数で
総合でも文1B判定を取れていました。

高2後半以降

東大オープンの後は
英語の語彙力をつけておこうと英検準1級を取りました。
そしてZ会の東大即応コース(数学のぞく)以外は
ほぼ学校の「週テスト」のペースで勉強していました。
「週テスト」には「1対1」「実戦編英作文のトレーニング」のような
学習の核にできる教材が多かったからです。
「解法の探求」「最強の古文」のような明らかに受験レベルを超えた本も
買わされましたが、一応一通りは読んでいました。
授業で集中して聞いたのは数学の半分と現代文、高3になってからの漢文くらいです。
ほかはあまり実践的でないので読書やテスト勉強に当てました。
参考書や問題集も趣味として結構な数を読んだのですが、あくまで趣味。
英語はNHKのニュースを聞いて面白そうな本を読むくらいです。
具体的には村上春樹の英訳とかスティーブンキングの怪奇小説
日本史は教科書と東大型の教材しかやっていないことが響いて、
駿台・ベネッセ記述模試で一度B判定を出してしまいましたが
過去問に加え2年分の旬報と模試問題集を覚えたので東大模試では十分得点できました。
これが当時の成績ですhttp://gls-yobikou.com/staff2.html