天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

ラ・サール生および保護者向け情報

 「親と子の大学受験情報講座」やこのブログの内容が一部ラ・サール関係のコミュニティで話題にされているようです。取り上げていただいた御礼もかねて、現役の生徒向けに役立つ情報を紹介します。

 「親と子の大学受験情報講座」では「核となる一冊」を繰り返し学習することを推奨していますが、ラ・サールの場合かなり高い確率で週テスト課題の中にそれが含まれます。特に英語や理系数学ではまず間違いなく含まれています。これを活用しない手はありません。高2、高3では既に範囲表が配られているはずですので確認してください。

 さらにいえば、週テスト課題の中には今までその科目は得意でなかったという生徒でもキャッチアップ可能な教材が含まれます。はっきり言ってしまうと「All in one」や「生きる漢字・語彙力」はまさにそれです。もちろん今までしっかり勉強してきた人がさらに力を伸ばすこともできる教材ですが、例えば「生きる」の場合「文字力」や「2000語」がうまく使えていなかった人でも十分使いこなして追いつくことが可能です。

 私が勧める学習計画は、受験で勝負をかけたい得意科目や特に重要な科目(ふつうは英語)については夏休みや春休みのうちに週テストの課題を一通りこなしてしまうことです。これを週テストのペースに合わせて再度学習することで「核となる知識」がガチガチに固まるのです。また、学期中は比較的週テスト課題にかける時間が少なくてすむので「授業も週テも中途半端になってしまう」というありがちな失敗パターンを避けることができます。週テスト課題の学習法がわからなければぜひ「親と子の大学受験情報講座」を参考にしてみてください。

 私自身は高2の夏時点で東大オープンB判定、特に英語と国語では十分な点数を取っているわけですがそれほど変わったことではありません。週テスト課題を先にこなしていれば十分到達可能な点数だからです。むしろ変わっているのはこの時点で世界史を一通り学習していたことでしょう。

 週テストについて懸念されるのは「暗記テストだから」と軽視してしまうことです。確かに週テストでは暗記で取れる点数がわりと多いのですが、それを理由に軽視しては浪人への道まっしぐらです。核となる知識が確立していないうちから東大の過去問など難問ばかりやって伸び悩むのは公立高校の生徒にありがちな失敗ですが「週テスト」を軽視するラ・サール生は同じ失敗をする可能性が高いです。ラ・サールの強みを生かすために、ぜひ「週テスト課題」を最大限活用してください。