天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

意外と早慶が健闘している福岡

サンデー毎日のデータが正しいという前提でですが
福岡の現役生は早慶に進学する割合が比較的大きいというお話です。
サンデー毎日より首都圏以外で人口規模の大きい地域からの現役早慶進学者数を抜粋すると以下のようになります。
愛知は人口が他地域の1.5倍程度。

現役進学者数

    早稲田 慶應 参考・東大
北海道  51 29  24
愛知  126 77  79
兵庫   66 32 130  (ただし神戸女学院は含まず)
福岡  107 60  60

いずれの地域にも早慶のライバルになりうる名門国立大学があります。
その中で福岡の現役生は人口規模が近い北海道の倍以上早慶に進学しています。
もっとも、東大の数字を見ればわかるように北海道の現役生は単に学力が低いと見ることもできます。
しかし、学力的に似通っており、はるかに東京に近い愛知と比べても早慶進学率は高い。
ついでにTOP層の学力が極端に高い兵庫県の現役生と比べてもかなり高い。

ちなみにこの数字には推薦入試も含むため福岡の高校は推薦枠が大きいという可能性もありますが
愛知県や近畿地方と比べれば福岡の受験生は東京の大学に進学することへの抵抗が少ない、というのが自然な解釈だと思います。