天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

英検のレベルについて

 記事になった部分英検のレベルについてちょっと触れたところ、意外と反響があったようなのでもう少し詳しく紹介してみます。本を書くために洋書(児童書)と英検の問題を読み比べたりして調べていますので、単なる個人の感想よりは役に立つかもしれません。

 

英検のレベル                    発達段階

 5級  乳児向け絵本がある程度理解できる     〜2歳児

 4級  幼児向けの絵本がある程度理解できる    3〜4歳児  

 3級  低学年向けのおはなしがある程度理解できる 1〜2年生

 2級  こどもニュースがある程度理解できる    2〜3年生

 準1級 こどもニュースがだいたい理解できる    早い子なら3年生

     一般ニュースがある程度理解できる     ふつうは5年生くらい?

 1級  一般ニュースがだいたい理解できる     早い子なら4年生

                          ふつうは中2くらい?

                      ※できない人は大人になってもできない

 

 どの段階でも個人差はあるので、一概に何年生のレベルとは言えません。特に準1級以上になると学力の格差が相当広がっているころですからね。

 週間子どもニュースのターゲットが小学校高学年くらいからなので、ふつうは準1級合格レベルというのはそのくらいだと思いますが「ふつう」は人によってぜんぜん受け取り方が違います。

 英検1級のニュースがだいたい理解できるというのは、SAPIXにちゃんとついていけるレベルの子なら4年生からでしょうが、多数派の小学生には厳しいです。そして。大人になってもできないという人が一定数います。このことが「英検1級はネイティブでも難しい」という伝説を生んだのだと思います。「ネイティブの大人でもたまに落ちる人がいる」というくらいが実際のところではないでしょうか。