天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

難関校受験につながる英検・数検の使い方

最近はコロナの影響で中止になることも多いでしょうが、

例年ならたいていの中学校では英検や数検を受験することができます。

積極的に推奨する中学校も結構あるでしょう。

しかし、ある程度以上のレベルの高校を受けるのであれば

英検や数検3級の「合格」を目標にしてもあまり意味はありません。

合格基準ラインが英検は各分野6割、数検は計算7割・応用6割となっていて

公立上位校の合格ラインとは大きく違っているからです。

公立トップ校を目指す中学生なら、英検や数検の3級までは合格ではなく満点を目標にすべきでしょう。

 難関私立、もしくは公立でも問題が難しい大阪や埼玉の上位校を目指すなら英検2級や数検準2級の合格を目標にするのも悪くありません。そのまま入試に役立つ内容が結構あります。

 将来の難関大学受験を考えてということであれば、上位の一貫校のように中2で英検準2級、中3で2級というのが一応の目安になるでしょう。ラ・サールのホームページなんかにもはっきり書かれています。

 

www.lasalle.ed.jp

 英検の準1級以上、数検の2級以上は趣味として楽しんでやっているのでなければ、ほかの科目とのバランスを考えて学習すべきでしょう。最近は「英検1級合格のスーパー小学生」のような極端な例を目にすることも多くなってきましたが、英語だけやっても英語で何かができるようにはなりませんし、数検に合格しても今の大学入試だと共通テストにすら通用しませんから。