天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

都立トップ校に合格のための内申について

  某サイトに日本社会の分断をまざまざと見せつけてくれるスレッドがあったのですが、さすがに荒れすぎたのでしょう。大量に書き込みが削除されたり、更新が停止されたり、関連スレが削除されたりと散々なことになってしまいました。

  当初の趣旨から離れた罵り合いばかりになって、スレッドのタイトルに合った書き込みに対して「スレ違い」と罵声が飛ぶありさまと言えばまあまあ雰囲気は察していただけるかと思います。

  そこで、まじめに都立トップ校合格のための内申について考えてみたいと思います。結論から言えば、極端に内申点が低い(4すら取れない)ならともかく、先生に気に入られるのはニガテだが定期テストを真面目にやっている生徒(オール4相当程度)であれば十分合格は可能だと思います。

  都立トップ校(日比谷・西・国立)の学力試験におけるボーダーラインは、高い年でもオール5の場合70%、オール4の場合で80弱と推定されています。理科・社会・リスニングと一般高校との共通問題が結構あるにもかかわらずです。この点数は都立トップ校の併願先である学芸大附属高校とくらべても低め。特に英語や数学で十分差がつく難しい問題が出題されているようですが、さらに特筆すべきは理社の受験者平均点の低さ。9割を超えることはほとんどないので、きちんと勉強している人はどの科目でも結構なアドバンテージを得られることになります。3科目受験の私立を本命にしている受験生の併願先になっているということでしょうか。

  このあたり入試問題自体が易しすぎる他の地域とは事情が異なります。オール4すら厳しそうなら都立トップ校は選択肢から外すのも仕方ありませんが、学力が十分なら必ずしも先生に好かれるタイプでなくとも十分合格を計算できるはずです。