天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

日本語教育能力検定試験 最短合格法

日本語教育能力検定試験に合格しました。

留学生や帰国子女を指導する機会もそこそこあるので、資格を取っておこうと思っての受験でした。
合格点がさほど高くないマークシート中心の試験なので、
しかし、本気で日本語教師になるためにかなり長い期間かけて勉強される方も多いとのことです。
志のある方々の時間が「試験対策」という名の勉強ごっこに浪費されるのはとてもいたましいことなので、ここから何回かのシリーズで
プロの受験技術者として必要な勉強法をまとめてみます。

私が勉強に使ったのは実質「日本語教育教科書」のみ。
時間が余ったので過去問1セットと一問一答もやりましたが、ほとんど効いてないと思います。

今回は簡単に試験合格に必要な能力・経験とその修得法を紹介します。
これらの能力・経験があれば1週間で十分合格レベルの得点力を身につけることが可能です。
いずれかが不足している場合、補うためにそれぞれ2~3日の時間がかかると思います。

<前提にしておきたい能力・経験>
1  センター試験の国語で評論が読みこなせる程度の言語学の背景知識
2 センター試験の英語で7割もしくは英検2級合格程度の語学学習経験
3 センター試験の国語や英語を時間内に解ける程度の処理速度

1はメインテキストを理解するために必要な知識、
2は問題を素早く把握するために必要な経験、
3は設問を素早く処理するために必要な能力です。

これらが身についている人なら1章1日として5日間メインテキストの
章末問題でシャドウティーチングの訓練をすれば合格ライン(7割で十分)の点数が取れるようになります。
シャドウティーチングがなんなのか分からないけど、絶対この試験に受かりたいという方は
ぜひ拙著「学習の作法」を手に取ってみてください。