天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

東大合格者の平均的得点モデルと麻布凋落の一因

津波の被害が甚大です。
まだまだ各地で余震が続いて非常に危ないので
一般市民が今できるのは送別会などの宴会・パーティは中止して
その費用を義援金に当てることくらいでしょうか。

さて、本題です。
文一上位合格の『宇宙人』を除けば東大合格者(文系)の二次平均点は265程度。

このスタンダードなうちわけは
国語60 数学50 英語75 社会80
といったところでしょう。

「圧倒的に数学で差がついた」去年までと比べると
英語でも差がつきやすくなったことにより
数学に頼る傾向がある西日本勢には厳しい試験だったと思います。

国語は現代文の点が伸びにくく、勉強した人同士での差はつきにくい。
易しかった漢文も同様。古文ではそこそこ差がついていそう。
数学は合格者なら1完3半もしくは、2完1半が多いはず。2完2半までなら結構いると思います。
部分点がつきやすいので50よりもう少し伸びているかも。
難化して以前の傾向に戻った英語は、各問題はさほど難しくないのでかなり差がついている。
社会はよく勉強していれば世界史の7割は堅いでしょう。一部の不合格者との間なら相当な差がありそうです。

ちなみに理系は昨年までの「数学が難しすぎて差がつきにくい」傾向がなくなったので
西日本勢に厳しいということないでしょうが、英語の難化も合わせれば
「圧倒的に理科で差がついた」傾向が大きく変わったことになります。
浪人優勢の傾いていた状況が変わる可能性があります。
一部で流れている、例年浪人率が高い麻布やラ・サールが低調ということの一因でしょう。
文系に比べると精度が落ちるあくまでイメージの数値ですが
去年が
国語40数学40英語80理科80だったのに対して
今年は
国語40数学65英語70理科75くらいかと思います。