ユーモアあふれる独自の視点で時事問題を切る、youtubeで大人気の「テキサス親父」が本になっています。
ネットで流行っているだけあってアマゾンではかなりの売れ行き。
評価も高いようです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4864100152
形式はよくある語注つきの対訳本なのですが、内容がユニーク。
この本を使えばアメリカの知識層(保守)の考え方がよくわかり、
また時事問題に関しての意見を持つことができるでしょう。
内容だけで言えば中道的な「オバマ演説集」よりもわかりやすく、役に立つと思います。
そして私が注目するのは何より、このノリです。
ラ・サール高校で抜群の支持を得ていたアメリカ人教師に非常によく似ているのです。
同じ「コミュニケーション」でも英会話学校向けの教材を使ったイギリス人教師とは違い
時事ネタを中心とするトークにほとんどの時間を費やすような授業でした。
ラ・サール創立時からの大ベテランの先生による数学や漢文の授業もとてもためになったのですが
実用性と言う意味では英語Cが最も役に立ったと言えるでしょう。
が、ここまで持ち上げておきながら受験参考書としての使用には疑問符がつきます。
ノリがノリなので意訳が激しく、そのことに対する解説もないので
「なぜこの意味になるのか」わかりにくい箇所が頻出してしまうのです。
それを割り切れる人には文句なしで良書だと思いますが
気になってしまう人にはかなりストレスになってしまうでしょう。