昨年は札幌第一高校、札幌光星高校が北大合格者数を大きく増やし、札幌旭丘を上回りました。また、昨年は現役の北大合格者数で札幌第一高校が35名と、札幌西高校の46名にかなり迫ってきていました。
また、今年の高校入試では昨年と比べ札幌南高校と札幌北高校の倍率が上がり、札幌西高校と札幌東高校は下がるということが起きていました。受験校を東や西に変えるのではなく、落ちたら札幌第一でいいと考えて南北に強気で出願する動きだったのではないでしょうか。
ところが、今年の大学入試では札幌第一高校、札幌光星高校ともに北大合格者数を大きく減らしています。第一の現役合格者は15名と、西や東の3分の1程度に過ぎません。他の私立や公立の中堅校も北大合格者数は少ないので、差し当たり北大を目指すなら東西南北のどれか、という情勢が続くということでしょう。10年ほど前までは東西南北に次ぐ実績が定着していた札幌旭丘高校は、現役合格者数で言えば中堅の一角に過ぎません。そして、今年の北大合格者数は10年前と比べれば東や西も大きく減らしていて、10年前の旭丘程度というのが現実です。
少しマイナーな部分に触れると、札幌第一高校、立命館慶祥高校、札幌開成中等教育学校の3校は北大合格者のうち「フロンティア入試」が占める割合が高くなっています。フロンティア入試は一般的な二次試験並の学力試験での高得点か北大の合格ラインと同程度の共通テストスコアを求められるため、決して「アホでもOK」と揶揄されるようなタイプの入試ではありませんが、今年これらの3校から「一般的な学力試験を経て北大に入学する」生徒の割合が見た目より少ないことは間違いないでしょう。