東京の中学入試だと共学校は男女別に枠があるのが一般的で、たいてい女子のほうが合格最低点(合格難易度)が高いるということが話題になっています。そういうことが起きている最大の原因は、東大や医学部合格者数の多い難関中学の中に男子校はたくさんあるのに対し、女子校は少ないという点でしょう。
札幌でも医学部合格者の多い男子校があるのに対し、同レベルの女子校が存在しないため、一部の中学で男女別の合格ラインに結構な差があるのではないかと言われており、今年はそれを裏付けるかのようなことが起きています。昨年までは男女別に同数の定員で合格者を出していた札幌開成中が今年は男女別定員を廃止した結果、男女比に大きな偏りが発生したのです。今年の新入生は男子60人、女子100人ほど。女子の人数が男子の1.5倍を超えており、かなり女子のほうが多いと言えます。
もうひとつ、教育大附属札幌中の場合、附属小からの進学率が女子がほぼ100%なのに対して男子は結構な割合で北嶺中に抜けるため、中学入試の定員は事実上男子のほうが多いということが常態化しています。おそらくは合格ラインも女子のほうが高いと見られますが、今年は新入生の数も女子のほうが明確に多かった模様です。附属中には研究のためという大義名分があるので男女別定員が正当化される部分もあると思いますが、それにしても完全に同数では学力格差を無視できなくなってきたということでしょうか。
さて、東京以外だと高校入試の男女別定員というのはあまり一般的ではありません。したがって、男女別の生徒数に偏りが見られる高校が多くなっています。札幌の主な進学校・大学付属校について、まとめてみると以下のようになります。
男子が多い高校 札幌南 札幌光星(私立)
男子がやや多い高校 札幌西 札幌第一(私立)札幌日大(私立)立命館慶祥(私立)
女子がやや多い高校 札幌北 札幌東 札幌月寒
女子がかなり多い高校 札幌旭丘 札幌国際情報
北海道高校ガイドブックには細かい数字も出ているので必要な方はそちらをご参照ください。