天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

独断参考書ランキング 低学年向け英語精読編

 高1くらいまでの学習者が使って効果を上げられるということを重視しています。受験生向けのものとは違います。あまり英語そのものに触れていないことが前提なので、わかりやすい解説はもちろんのこと豊富な練習用の英文や音声教材も必要と考えます。
 
 1位 入門英文解釈の技術70
 本文の構造解説、周辺事項に関する解説がともに充実。例題と同数の演習問題や英文を収録したCDがついており、質・量ともに申し分ありません。すでに多くの文章を読み込んできたり、体系的に文法を勉強してきたりという下地のある受験生には冗長でしょうが、そういった経験を持たない生徒にはうってつけだと思います。

 2位 ALL IN ONE
 例文中に文法・構文だけではなく単熟語まで網羅し、およそ受験英語に必要な知識をすべて収録しているという「究極の」参考書。例文のスラッシュや単熟語解説など学習のしやすさを重視した配慮も特徴なので、低学年でも使用可能になっています。最新のバージョンはCDつき。時間効率の良さから、一発逆転を狙う難関大学受験生の使用も考えれますが、かえって消化不良にも陥りやすいという諸刃の剣。素人にはお勧めできません。一方で、高1あたりで使うなら消化不良があったとしても一通りの知識を網羅できる意義が大きいと思います。今後出会うほとんどの事項が見たことのあるものになるわけですから。

 3位 英語の構文150
 CDつき例文暗記教材という要素が大きく、重要な表現を集中的に覚えられるので、現時点での成績を上げる効果が期待できます。練習問題の数も結構あります。しかし、その練習問題に解説がないというのが独学用教材としては致命的。収録内容自体は他書に負けていませんから、特に英語がとくいな人にとってはいい本だと思います。