今回取り上げるのは、一冊に単語と熟語の両方を収録した辞書型の単熟語帳。
高校必須レベルの単熟語を収録したもので比較します。
単語のみ、熟語のみの本は扱いません。
桐原書店「データベース3000」数研出版「value1400」文英堂「vital3000」。
いずれも「3000語レベル」で、テーマごとに単語を整理し、赤シートで覚えられるよう工夫してあります。
vitalはやや特殊ですが、いずれも音声教材がついていて、使い勝手はどれも一級品。
というわけで、根本部分は同じなのですが、値段や収録内容が結構違います。
値段はデータベース998円、value890円、vital750円。
vitalが最も安くなっています。
vitalはCDを付属させず音声はダウンロードさせる仕組みにしていることが大きいのでしょう。
また、紙質でもvitalは軽く、高級感はありませんが携帯性に優れています。
次に収録語数。
データベースは英単語約1,500と熟語約300
valueは見出語1403+熟語181
vital単語1436語+熟語254
データベースが最も多く、熟語も「合格英熟語300」など一冊の熟語帳に匹敵する数です。
一見valueは熟語が少ないのですが、結構な数を熟語ではなく「フレーズ」として紹介しています。
このほかにデータベースはコラムが充実しており、長文もいくつか掲載されています。
valueはまとまったコラムと言うより、一つ一つの単語についての追加情報が充実。長文もデータベースより多い。
データベースの長文には解説がありませんが、valueには簡潔ながら解説があります。
このあたり、vitalはすっきりしていて、それが低価格にもつながっています。
参考書に最も重要な要素である「使い勝手」はどれもいいというハイレベルな争いですが
どうやらそれぞれの特徴が見えてきました。
シンプルなvital、バランスのvalue、情報量のデータベース。
どれも良書なので、これらのシリーズが学校で採用されていたらラッキーです。
今使っている本を徹底的にやり込んで基本知識を固めてください。