天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

共通テストの数学の評価が予備校によって違う件

1月18日現在の数学の難易度評価が割れています。

河合の予想平均点はセンター試験よりやや上昇。

駿台の予想平均点はセンター試験より上昇。

一方、代ゼミは1Aがやや難化2Bは昨年並。

東進は1A・2Bともにはっきり難化。

さもありなん、という印象です。たぶんどこの予備校も間違っていない。

ひとことで言うと、学力格差。

 私大文系志望者が多い東進の生徒には難しく、国立理系志望者が多い駿台の生徒には易しくなったということではないでしょうか。

 数学があまり得意でなかった私個人の感覚では、特に数学2Bで試験時間が伸びたのは大きいと思います。昨年までの問題は見るからに厳しそうだったのが、共通テストならなんとかなりそう。

 応用度が高くなったとは言うのもの、たいていの科目はあの程度なら「これ(中学入試の)塾でやったやつだ!」ってなるレベルでしょうね。都会の難関校はもとより、いまどき田舎の公立一貫校でも共通テストくらいの応用度の問題は出題されているというのが現実です。もっとも、田舎には応用問題を式の丸暗記で解かせようとするような塾も多いから、実際には格差が広がってるんでしょうね。