ウェブ上には無数の受験情報が飛び交っています。
大部分は個人の経験に基づくものであり、そのまま信用することはできません。
たいてい単なる好き嫌いや学歴コンプレックスなど、さまざまな要因で歪んでいるものです。
情報の発信者の中には自社製品の売り上げを伸ばすための「工作員」や、特定の講師や受験技術屋に傾倒して内容の検討もしないまま賛美する「信者」、逆に憎悪してやはり検討せずに罵倒する「アンチ」までいることを考えるとなおさらです。
その中で文系志望者にとって性質の悪いものとして、理系指導者の知ったかぶりがあります。
理系科目では役に立つ情報を与えてくれるのに、文系科目では全くのでたらめを言う輩がいるのです。
一例を挙げましょう。
東大医学部出身の受験研究家・和田秀樹氏はいくつかの著作の中で
「世界史の教科書を切ってつなげ、地域ごとの分冊を作れば役に立つ」
という趣旨のことを言っています。
しかし、実際に世界史の教科書を切っても地域ごとの分冊にはなりません。
例えばアメリカ独立革命の最終ページの裏面にはフランス革命の記述があります。
だからアメリカの分冊を作ると西ヨーロッパの分冊はページが足りなくなり、作れないのです。
そんなバカなと思われそうですが、この類の偽情報はわりと多いですよ。
このブログでは緻密な分析に加えて実際の指導実績に依拠した情報を提供していきますので
志のある方にとっては本当に役に立つものになるであろうと考えています。
ただし、私自身にもいくつかの塾や予備校にとってのカリキュラム提供者という立場がありますので
難関向けの具体的なカリキュラムや学習法といった企業秘密にあたる情報までは公開できません。
この点はあらかじめご了承願います。