天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

民主党敗北のシナリオ

圧勝も予想されている民主党ですが、不安要因も枚挙に暇がありません。
投票日までに印象を大きく覆すような事件が起こることも十分考えられます。

まずは内側からの崩壊。
すでに候補の選定にともなう内紛が起きています。
「次の防衛省」が無所属で出馬を強行するという神奈川四区、
小沢派の議員が息子をねじ込んだとされる比例北海道ブロックがニュースになりましたね。
そうこうしているうちに各地で漁夫の利を得た自民党議席を確保するかもしれません。
また、統一的な政策もなかなか打ち出せないでいるようです。
議員(派閥)間の対立もさることながら、支持団体の利害調整が大変そうですね。
自民党も同様の批判を受けていますが、旧社会党から新保守までのグループが同居するだけに
民主党の方が政策の統一は難しいだろうと言われています。
対立が表面化すれば、なぜか今まではあまり報道してこなかったマスコミも
「それ見たことか」とネガティブキャンペーンを張るかもしれません。

外部、とりわけ外国からの圧力もあります。
民主党政権を警戒するアメリカが自民党や他国と結託すれば事件の1つや2つは起きそうな気がします。
受験生にはおなじみの和田秀樹氏は
自民党を援護するために北朝鮮テポドン発射」説を唱えています。
内部対立が激しく具体的な外交政策を出せない民主党ではなにもできない、
やはり自民党の方がマシだという方向に世論を誘導すべく、
北朝鮮がなんらかの軍事行動を起こすのではないかという予想です。
こうなると内部でもどう対応するかで深刻な対立が表面化し、内側からの崩壊にもつながります。