天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

「いまいち」の誤用(指導者向け情報)

どうも最近の中高生の間で「いまいち」という言葉が流行っているようですが
「もう一息」という字義からは大きく離れた意味で使われるため注意が必要です。

たいてい「○○がいまいちよくわかりません」「○○がいまいち苦手です」
のように使われるようです。
これらが示しているのは「どこがどうわからないのかすら把握できていない」
「点数は思うように取れないがどこがどう苦手なのかすら把握できていない」
つまり、全くわかっていないという重症の状態を示しているのです。
かなり前の段階からわかっていないというケースも多々ありますので
こういう訴えがでてきたときには
できるだけさかのぼって、どこからわかっていないのか
丁寧にチェックしてやる必要があると思います。