今年も某サイトで東大・京大や医学部の合格者数ランキングが公開されていますが、このうち「国公立医学部現役合格率」が学校の実力を表すにはかなり不正確なので
修正してみました。
実態とのズレは他の国公立大学との併願が可能な防衛医大の合格者をそのままカウントすることで生じています。防衛医大は例年、定員の3〜4倍の合格者を出しています。合格者の多くは東大や他の国公立大学医学部にも合格し、そちらに進学しているものと推測されます。つまり、学校の実力を測る指標に使うとしたら、こちらの記事
全国高校「医学部合格力」ランキング・ベスト50【2019年入試版】 | DIAMOND SPECIAL | ダイヤモンド・オンライン
のように国公立ではなく私立と同様の扱いをする必要があるわけです。
そして、修正した合格率がこちら。東日本でも北海道勢やトップレベルの女子校は健闘していますが、元のランキングと比べても西日本の医学部志向が強く反映される結果となっています。
順位 防衛医大による水増し分 実態に近い人数 実態に近い合格率 某サイトの率
2 北嶺 27人中8人 19人 15.7% 22.3%
1 灘 44人中5人 39人 17.7% 20.0%
5 聖光 39人中11人 28人 12.2% 17.0%
3広島学院 26人中2人 24人 13.3% 14.4%
7 青雲 30人中4人 26人 11.6% 13.5%
4 甲陽 なし 27人 13.0% 13.0%
6 札幌南 なし 37人 11.8% 11.8%
8 愛光 28人中5人 23人 9.7% 11.8%
9 桜蔭 24人中2人 22人 9.7% 10.5%
16海陽 12人中4人 8人 6.7% 10.1%
10徳島文理 なし 12人 9.6% 9.6%
12豊島岡女子 30人中2人 28人 8.3% 8.9%
11高田 なし 16人 8.7% 8.7%
15海城 27人中3人 24人 7.6% 8.5%
13清風南海 なし 25人 8.2% 8.2%
14洛南 なし 36人 8.2% 8.2%