天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

この時期からの予備校選びについて

部活が終わるなどして、今から本格的に受験勉強したいという人が予備校を探す時期ですが
非常識な高望みをする受験生と保護者が少なからずいるため、それを食い物にする業者もたくさんあるようです。技術力がない業者を見分けるポイントを簡単に列挙してみます

題して「技術力がない業者にありがちな3つの勧誘パターン」

1 完全に時代錯誤なことを言う

○ センター試験は用語や公式を覚えればなんとかなる
○ 東大は数学が0点でも受かる
○ 現代文は勉強しても伸びない

笑い事じゃなくて、いまだにこういう事言う人たちっていっぱいいるんですよ。
頭の中ではまだ冷戦が続いてるとか、土地神話が続いているとかそんなレベルなんですが・・・

2 ふつうの物事をあたかも特別な物事のように言う

○ 売れている(=優れたとは限らない)参考書をただ並べただけのカリキュラムを「あなた専用」
○ ○学部には難問対策が必須(だから○○メソッドを買ってね)
○ 復習をしよう!興味がある事は覚えやすい!○○式記憶術

とにかく特別感を演出します。アッサラームの道具屋が「おお あなた わたしの ともだち!」とかいってただの薬草やキメラの翼を、市場価格の2倍~16倍もの高値で売りつけるようなものです。実際は医学部といってもいろいろあります。センターでほぼ決まる大学に難問対策は意味がないですよね。


3 極端なケースを一般化し、逆転合格が可能であると思わせる

○ 最後の3ヶ月だけでMARCHに合格!
○ 夏のマーク模試では7割以下だったがセンター9割!
○ 秋の模試でもE判定だった医学部に合格!

まあたしかにそういうケースもあります。
というか、上の例はほぼ私の指導経験そのものです。
が、その生徒はそれが出来る条件が揃っていたからできただけ。
あえて断言しますが、逆転合格ではありません。