天流仁志の受験情報ブログ

東大法学部(政治コース)卒、受験戦略研究の専門家です。ノウハウの大部分は「学習の作法」を始めとする著書で公開しており、本ブログは今のところその補完的な位置づけとなります。趣味の選挙の話もたまに書きます。

全国統一中学生テスト優秀者在籍校の傾向 中3編

 

 全学年統一部門の中3生では国私立のトップ校やそれに次ぐレベルの上位校が圧倒的な強さを発揮しています。特に筑駒は圧巻。上位者の学校名だけを見れば模試の趣旨というか、レベル・範囲とはまったく対応していないと思うのですが、もらえるものはもらっておけ精神ということでしょうか。実際に中3でこの模試の受験が向いているのは中堅くらいまでの一貫校の生徒や、都立・大阪府立の上位高校を狙うくらいの生徒だと思いますよ。

 

 以下、上位者の在籍校のおおまかな内訳とリスト。

 

 筑駒8 私立トップ校11 私立地域トップ校4 私立上位校10

 私立その他3 公立一貫2 その他公立7 地方国立5

 

(東京都)

筑波大学附属駒場中学校(国立トップ校)

(東京都)

筑波大学附属駒場中学校(国立トップ校)

(東京都)

筑波大学附属駒場中学校(国立トップ校)

(東京都)

筑波大学附属駒場中学校(国立トップ校)

(神奈川県)

筑波大学附属駒場中学校(国立トップ校)

(東京都)

筑波大学附属駒場中学校(国立トップ校)

(東京都)

筑波大学附属駒場中学校(国立トップ校)

(神奈川県)

筑波大学附属駒場中学校(国立トップ校)



(兵庫県)

灘中学校(私立トップ校)

(大阪府)

灘中学校(私立トップ校)

(兵庫県)

灘中学校(私立トップ校)

(奈良県)

西大和学園中学校(私立トップ校)

(大阪府)

西大和学園中学校(私立トップ校)

(奈良県)

西大和学園中学校(私立トップ校)

(大阪府)

西大和学園中学校(私立トップ校)

(千葉県)

開成中学校(私立トップ校)

(神奈川県)

開成中学校(私立トップ校)

(東京都)

桜蔭中学校(私立トップ校)

(千葉県)

渋谷教育学園幕張中学校(私立トップ校)

(福岡県)

久留米大学附設中学校(私立地域トップ校)

(福岡県)

久留米大学附設中学校(私立地域トップ校)

(広島県)

広島学院中学校(私立地域トップ校)

(神奈川県)

聖光学院中学校(私立地域トップ校)

 

(大阪府)

四天王寺中学校(私立上位校)

(神奈川県)

フェリス女学院中学校(私立上位校)

(神奈川県)

豊島岡女子学園中学校(私立上位校)

(神奈川県)

豊島岡女子学園中学校(私立上位校)

(京都府)

東大寺学園中学校(私立上位校)

(大阪府)

東大寺学園中学校(私立上位校)

(京都府)

東大寺学園中学校(私立上位校)

(大阪府)

洛南高等学校附属中学校(私立上位校)

(大阪府)

洛南高等学校附属中学校(私立上位校)

(京都府)

洛南高等学校附属中学校(私立上位校)



(東京都)

東京都市大学付属中学校(私立その他)

(石川県)

北陸学院中学校(私立その他)

(埼玉県)

浦和明の星女子中学校(私立その他)

 

(東京都)

大泉高等学校附属中学校(公立一貫)

(岡山県)

津山中学校(公立一貫)



(福島県)

須賀川市立第一中学校(公立)

(宮城県)

仙台市立第一中学校(公立)

(岐阜県)

岐阜市立岐阜中央中学校(公立)

(愛知県)

名古屋市立藤森中学校(公立)

(北海道)

札幌市立啓明中学校(公立)

(福岡県)

福岡市立香椎第一中学校(公立)

(愛知県)

東浦町立西部中学校(公立)

 

(兵庫県)

神戸大学附属中等教育学校(国立)

(栃木県)

宇都宮大学教育学部附属中学校(国立)

(石川県)

金沢大学人間社会学域学校教育学類附属中学校(国立)

(岡山県)

岡山大学教育学部附属中学校(国立)

(佐賀県)

佐賀大学文化教育学部附属中学校(国立)

 

 全学年統一部門は中学内容が全範囲含まれます。公立のカリキュラムでは中3の後半まで学習しないが非常に大切な内容、つまり英語で言えば後置修飾、数学で言えば二次関数の応用問題なんかは必出と言ってもよいでしょう。このため、中2で中学内容をだいたい終わらせるという進度がそれほど速くない(上位ではない)一貫校の生徒にはちょうどよい範囲になっています。

 もっとも、難易度は地方の公立高校入試には難しすぎ、私立上位校入試にはものたりないという微妙なレベル。そもそも記述問題中心の上位校入試とは形式が違いすぎるので、東京や大阪の高校受験組のトップ層はあまり受けないのかもしれません。また、トップ校や鉄緑会の生徒にとっては今更受けるような範囲・難易度の試験ではないと思うのですが、賞品の効果も大きいのか、やはり筑駒をはじめトップ校の生徒も多くランクインしています。

 国語の一部を除けば、難関国私立だけでなく都立・大阪府立の上位校などを目指すなら軽く解けるようにしておくべき問題が中心。地方の公立上位校志望でも、これらの問題に苦戦しているようでは高校の勉強についていけなくなってしまう可能性が高いです。東進提携塾の団体受験もあるので平均点は高くありませんが、もし英語や数学で7割とれていないようなら学習法や学習内容を見直すほうがいいでしょう。